立夫文庫のブログ

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☆NHK大河ドラマでは岡準が如水を演じて好評でした。頭脳明晰にして忠誠心に満ちた男でした。

  題 名:黒田如水
             整理番号:E-07
            ジャンル:人  伝        
            著 者:吉川英治
            出版社:講談社吉川英治文庫


内容・感想:
黒田君、時代を乗り切るには少々力量が
足りな過ぎたようです。
中国地方のボスである毛利家から小寺家に
忠誠を誓うなら質子を出せと使者が来ていましたが
城内の評定は一向に埒があきません。


破竹の勢いの織田、隠然たる大国の毛利、
いずれに附くかで迷いの多いところでしたが
小寺家の重臣である官兵衛(のちの如水)は、
もちろんその卓越した時局観で、織田絶対支持でした。


主君政職(まさもと)の命を懐ろに、
織田方の有望株秀吉を秘かに訪ねます。
これが出会いとなってのちの有名な、
秀吉の両参謀、竹中半兵衛、黒田官兵衛と
なっていくのですが、しかしそれは後のことで、
官兵衛の行く手には思わぬ伏兵、
蝙蝠男の荒木村重が待っていました。


官兵衛は捕らえられ、伊丹城の獄中深く
幽閉されるという、不覚のひとくだりへと続いていきます。
・ ・・・おなじみ吉川英治の名調子、
後はお読みになってのお楽しみと致しまして、
解説はこれにてひとまず終わらせて頂きます