立夫文庫のブログ

「立夫文庫」にようこそ! どうぞごゆっくりご覧下さい。
当ブログを、楽しく、為になる読書のナビゲーターとして、ご活用下さい。

☆ 戦後の東南アジアは第二の戦略地だった…日本の商社マンにとって。 朱門さんはそこで仕事に、プライベートに大いに楽しんだ。

タッチャン

      題  名: 異 境

            整理番号:B-90       

            ジャンル:日本文学

         読んだ時:令和 8 年 88 才

            著  者:三浦朱門

            出 版 社: 毎日新聞社

 

 内容・感想:

朱門は大正15(1926)生まれ。201791歳で亡くなっている。

読み始め、ロケーションが北ボルネオとかシンガポールなど東南アジアが

多いので戦争で行ったためかと思ってたら、そうではなかった。

父親が東南アジアに興味があり、講義の教材などの記録を遺していた事。

朱門自身も東南アジアが好きで何回も赴いていた事・・・などであった。

朱門の妻は小説家の曽野綾子。彼女も去年(2025)94歳で亡くなっている。

 

この本は真砂町の中央図書館2Fにあります。

私も若い頃、東南アジアは何度もあちこち行き、日本人が彼の地に住めば

王様みたいに暮らせると思ったものです。

家内に移住するのもどうかと話したことがある。

そしたら離婚してから行って下さいと言われた。

 

この本は幾つかの短編小説になっているが、どれも概して日本人の優越感に

溢れる筋が多い。

朱門が力点を置いているのは、やはり五番目の「異境」である。

恐らく内容はだいぶ彼の体験に近いのではなかろうかと思う。

昭和57(1982)の作品であり、今から44年前のシンガポールは

隔世の感がある。 

現地人のマンマンデーの働きぶりには、日本人からするとどうしようもない

イライラ感がある。

私もインドネシアにスーパーバイザーとして行った時の事を思い出した。

最後に、どのお話にも女性との関わりあいが出てくる。それがとても 

ストーリーを艶っぽく、面白くしているのがいい。