☆妖術も使うレジェンド空海。神秘の世界に君を誘なう。
題 名:沙門空海、唐の国にて鬼と宴す
一の巻、二の巻
整理番号:B-47
ジャンル:日本文学
読んだ時:平成24年 74才
著 者:夢枕 獏
出 版 社:角川文庫
内容・感想:
一つの史実に基づきながら、小説を作っていく‥‥。
倭国の空海、橘の逸勢(たちばなのはやなり)、
安倍の仲麻呂。
唐の国からは玄宗皇帝、楊貴妃をはじめ、白楽天、
李白、恵果などなど。
歴史上の人物を登場させながら、物語を展開させて
おります。
ですから、読むほうも、ついつい釣られて夢中になって
読んでしまうのが著者の作戦です。
登場人物が実在の人と云うだけではありません。
登場するこの人物は恐らく、こう考えてやったのだろう、
と云うところまで、迫真に迫っています。
二の巻の53頁、玄宗皇帝が愛する楊貴妃を死に追いやったのは、
三国志の項羽が虞美人を自らの剣で殺したのとは、
大いに違うのでした。
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