立夫文庫のブログ

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☆ マーク・トウェインの乞食王子みたいに裕福な家に生まれた子と貧しい家の子が何かの拍子に入れ替わってしまうお話・・・

タッチャン


   題名: あの道この道

    整理番号:B-85     

            ジャンル:日本文学

      読み終えた時:令和 7 年 9 月 87 才

            著者: 吉屋信子

            出版社:文芸春秋

 

内容・感想:

吉屋信子女史は新潟県出身の明治29年生まれ。

初めのうちは書いたものを投稿によっていたが次第に人気を博するように

なって行く。

特に女性の読者に好評で少女小説が主体から始まった。

 

この本も然り。

この本は真砂町の図書館にもありますが、目白台図書館にあるものを

本郷図書館に転送してもらって読みました。

 

《あらすじ》

舞台は伊豆半島の真鶴辺りか。

そこに別荘を持つ東京の金満家大丸家と地元の貧乏漁師の家族。

大丸夫人は病弱の為この温暖な地で初産を迎える。

丁度、時同じゅうして貧乏漁師の妻お静も初産を迎えた。

 

ところが不幸にして大丸夫人は産み落とすと間もなく死んでしまう。

夫君の大丸氏は授乳に困っているところ、お静さんに授乳を頼むことになる。

見すぼらしいお静の家でお乳を貰っている時、酔っぱらって帰宅した夫の龍作が

誤って、預かっている令嬢の足に煮え湯を掛けてしまう。

数日して令嬢は引きとられる事になったが、龍作はお静が止めるのもきかず、

自分の子とすり替えて渡してしまう。

 

漁師の家、その実大丸家の令嬢しのぶには宗吉という弟もできた。

それからまた何年かが経ち、深酒がたたり龍作は死ぬ。

立派に育ったしのぶは気立ての優しく美しい子になっていた。

そうしたある夏、大丸一家が別荘にやって来る。

 

入れ違いになっている大丸家の娘千鶴子は、高慢でおつむもあまり良くない

お嬢様になっていた。

後妻の則子との間に澄夫が生まれているが体が弱く気も小さい。

そんな一家としのぶ達は接触していく。

唯一人事情を知るお静は、申し訳ない気持ちでハラハラするばかり。

 

しのぶも小学校を終えて女学校に進む年齢になったある日、母お静は倒れる。

先を案じたお静は村のお寺の住職に生きてるうちにと懺悔をする。

「彼これ然じか」と実情を聞いた和尚さんはびっくり仰天。

思案の結果東京の大丸家に赴いて実情を話す。

しかし大丸氏は乞食坊主の策略と思い、追い返してしまう。

 

大丸家の後妻則子夫人はとても思慮深く優しい方で、しのぶを千鶴子の傍において

良き友にするよう勧誘する。

そしてしのぶにも女学校の試験を千鶴子と共に受けさせる。

そんなある日、思わぬことから事実がしのぶと千鶴子に同時に知れてしまう。

 

一方で同じ村に住む新太郎は死んだ親の後を継ぎ、温泉を掘っている。

かずさ堀という手掘りなのでなかなか進まない。

その新太郎をしのぶ宗吉姉弟が一生懸命応援している。

しのぶが東京に行ってしまい新太郎は一時期腐って掘るのを止めたりするが

最後には観音様のご利益もあって・・・云々。

さて、この続きは読んでのお楽しみ・・・