☆狐狸庵先生シリーズ。悲劇の王妃の物語です。先生の若い頃の留学もソースになってます。
題 名:王妃マリー・アントワネット上下巻
整理番号:B-24
ジャンル:日本文学
読んだ時:平成13年 63才
著 者:遠藤周作
出版社:新潮文庫
内容・感想:
どうも、ハッピーエンドでない物は、
読んでいて気分がすぐれません。
隣国オーストリアからお嫁入りしてきた、
若くて美しいマリー。
嫁いだ始めからは恐らく、悪女では
なかったのでしょう。
白紙を悪い色に染めていったのは、
その堕落したフランス王朝の
環境がいけなかったのではないでしょうか。
その贅沢三昧と、夫ルイ十六世を傘にきた、
わがままぶりは、当然ながら疲弊のどん底に喘ぐ
一般大衆の反感を買わざるを得ません。
そして必然的に、マリーの太く短い人生は、
刻々と、夫が考案したギロチン台に向かって
進んで行く運命にあったのでしょう。
ああ、なんて憂鬱なんだろう・・・
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