立夫文庫のブログ

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☆セックスカウンセラーの講義を聴いてる感じで読むといい。

   題 名:鬼 畜
   整理番号:B-37            
            ジャンル:日本文学
        読んだ時:平成17年 66才   
            著 者:勝目 梓
            出版社:講談社文庫


 内容・感想:
「スタンガンを持つた三沢の右手が突き出された。
和子の口から出たのは小さな短い呻き声だけだった。
何かがはじけるような放電の音と共に、
和子の躯は青いスパークに包まれてその場に崩れ落ちた。


三沢はすばやい動きを見せた。
スタンガンをポケットに戻すと、彼は失神している和子の
躯を肩に担ぎ、門の外に運び、トラックのコンテナーに
放り込んだ。


道には通行人の姿はなかった。
和子の手足は粘着テープで縛られ、
口もテープでふさがれた」・・・・。


流れるような状況の描写、鋭い表現、正に活字の上を
目が飛んでいくように、思わず筋を追っかけさせられる
タッチの軽快さです。


あまり未成年者には読ませられない内容ですが、
セックスカウンセラーの講義を脚色入りで聴いている
つもりになって読んだら、宜しかろうと云う感じです。