☆フロレンティナはその持てる才能を発揮して、実業家からついには大統領にまで昇り詰めます。
題 名:ロスノフスキ家の娘 上下巻
整理番号:D-10
ジャンル:外国文学
読んだ時:平成13年 62才
著 者:ジェフリーアーチャー
出版社:新潮文庫
内容・感想:
「立夫文庫D-09」ケインとアベルを先に読む事を
お勧めします。
何故ならば、この本のヒロイン=フロレンティナは
アベルの娘ですから。
相変わらずジェフリーアーチャーの小説は面白いです。
読者を活字に縛り付けて離しません。
ストーリーは、事業に成功した親父のアベルの下で、
何不自由なく育てられた一人娘のフロレンティナが、
おつむが良い上に専属家庭教師まで付けてもらって、
すくすくと成長して行きます。
主席でラドクリフ校を卒業し、これまたハーバートの
秀才のリチャードと結婚します。
彼女が女だてらに始めたブティックの事業も着実に成功し、
夫も、一端他人に頭取を譲ったレスター銀行の株を
無事奪還して頭取におさまり、・・・やがて彼女は
下院議員、上院議員を経て、アメリカ始まって以来の
女大統領となります。
議員経験のある作者としては、自分の果たし得なかった理想を
彼女に託した感があります。
D-04の「大統領に知らせますか」と共に、
政治の世界を舞台に物語を展開するのが、
ジェフリーの最も得意とする作風だと思います。
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