立夫文庫のブログ

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☆ 滝野川辺りで石神井川から分かれる藍染川は、ここ根津辺りに来ると谷田川と名を変えて不忍池へと注いでいました

題  名:心 淋 し 川(うらさびしがわ)
整理番号:B-71        
ジャンル:日本文学
読んだ時:令和3年 82才     
著  者:西條奈加
出 版 社:集英社(キンドル)


 内容・感想:今年の直木賞に選ばれた作品です。
私の棲んでいる地元周辺がテーマなので、読んで見ました。
それも初めての試みとしてキンドルで。
キンドルは最近流行ってきている電子書籍です。
アマゾンで購入して、スマホで読みました。
使い勝手としてはとてもいいです。
スマホは大抵いつも所持しているので、ちょっと暇があった時
直ぐに読めます。


テーマ地の谷田川流域、現在の根津から谷中辺りにかけて・・・。
時代設定は江戸時代後期。
ちょっと雨が降ると直ぐに溢れる、ドブ川沿いに貧民窟が広がっていました。
そこに生活するいろいろな事情の人々。
それをオムニバス形式で幾つかスポットを当てていきます。
共通するのは差配の茂十です。つまり世話焼きのお役人です。
根津神社が出て来たり、不忍池が出て来たり・・・。


作家の奈加さんは、なかなか時代考証もよくて、現在62才です。