立夫文庫のブログ

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☆動物愛護協会に訴えたい!!!

 題 名:伊豆の踊子
            整理番号:B-39            
            ジャンル:日本文学
      読んだ時:平成18年 68才   
            著 者:川端康成
            出版社:新潮文庫


 内容・感想:
 この文庫本には、「伊豆の踊子」はじめ、四つの短編が
収められている。
「伊豆の踊子」は彼が昭和元年、二十七歳の時の作品である。
恋多き青春の期、彼は十九歳の秋、初めて伊豆地方を旅して、
この地がすっかり気に入ってしまったようだ。
特に、湯ヶ島温泉がお気に入りで、毎年のように
長逗留していたようである。


「禽獣」は主人公が恐らく作家か何かだと思うが、
自由業独特の気ままな男が、ペットを飼うのが好きで、
いろいろな小鳥やら、犬やら、木莬(みみづく)などを飼っている。
そこまでは別にいいけど、飼い方が愛情を持って、
我々と同じ一つの生命を持った、神によって、
この地球に平等に存在している生き物なのだという意識が、
まるで無くて取り扱っているのが、私はえらく嫌う。


菊戴(きくいただき)とは、最も小柄な飼鳥である。
上部はオリーブ色、下部は淡黄灰色、首も灰色がかって、
翼に二条の白帯があり、風切の外弁の縁が黄色である。
頭の頂に一つの黄色い線を囲んだ、太い黒線ががある。
毛を膨らませた時に、その黄色い線がよく現われて、
ちょうど黄菊の花弁を一ひら戴いたように見える。
雄はこの黄色が濃い橙色を帯びている。
円い目におどけた愛嬌があり、喜ばしげに籠の天井を
這い回ったりする動作も、溌剌としていて、
まことに可憐ながら、高雅な気品がある。
・・・・などと愛でながら、水浴びで失敗させ
死なせてしまった後、籠の中にほったらかしにしてたり、
「赦さん!」等と云う事が多々ある。


これは川端のキャラなのだ・・・と思う。
いくらノーベル賞をもらって、日本文壇のトップでも、
僕は道徳のレベルで嫌いである。
動物愛護協会にも訴えたい。