☆アーチャーの晩年の力作。クリフトンを父に持つセブの成長が頼もしい!
題名:裁きの鐘は 上下巻
整理番号:D-21
ジャンル:外国文学
読み終えた日:平成28年7月 78才
著者:ジェフリーアーチャー 戸田裕之訳
出版社:新潮文庫
内容・感想:
「キャリー」(整理番号D-20)の読後感にも書きましたが、
外国文学の翻訳は訳者によって面白さや読み易さが全然違っちゃう。
この戸田氏の訳は、とてもいいと思います。
今から七、八十年前の時代設定だが、その当時の英国社会の、
裁判、株式、遺産相続、などなどの様子が分かって、
大変面白くスムーズに読む事が出来ました。
作者のアーチャーは、今年76歳になる現役作家ですが、
このクリフトン年代記シリーズには凄く力を入れてまして、
この「裁きの鐘は」はその第三部なのです。
第一部から、「時のみぞ知る」「死もまた我等なり」
「裁きの鐘は」「追い風に帆を上げよ」「剣より強し」
と続いています。
第一部から読むのがベターですが、いずれにしても、
とても多い登場人物とその相互関係をしっかり頭に入れないと、
誰がどうなっちゃうのかサッパリ解らなくなります。
それと、イギリスに行ったことのある人ならベストですが、
読むに当たって英国の地図を側に置いて地名を
チェックしながら読むとベターです。
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