立夫文庫のブログ

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☆出光スタンドの創始者は凄く逞しい男だった

             題 名:海賊とよばれた男 上下巻
             整理番号:E-18                
            ジャンル:人  伝
      読んだ時:平成25年 74才   
            著 者:百田尚樹
            出版社:講談社
          


 内容・感想:
出光佐三、明治18年(西暦1885年)生まれ。
これは、激動の日本を逞しく生き抜いた、
一人の優秀な日本人の物語である。
昭和20年の終戦当時、彼は既に60歳にして、
確固たる業績を残していたが、敗戦と同時に海外に
有していた基盤を総て失った。


でも、進駐軍GHQにもコネを持ち、目覚しく再興する。
その処し方は、例えば小佐野賢治のやり方のように
汚いものではなく、正々堂々として男らしいやり方であつた。


並みの人間なら、60歳にもなって窮地に落ち込んだら、
なかなかもう一丁頑張ろうと言うモチベーションが
湧きにくいものじゃないかと思うのだが、彼は凄い!
昭和56年に95歳で死ぬまで、物凄いバイタリティーをもって、
日本の石油業界を牛耳った。
それもセブンシスターズと呼ばれた世界のメジャー組織を
向こうに廻してだ。


彼は晩婚だった。
しかも最初の妻との間には、子が授からなかった。
後妻を昭和・・年、・・才に貰ってから、一男四女が出来た。
その、下から二番目の娘が僕と同い年で、純子ちゃんと云う。
お茶中三年間を共に学んだ、同窓生である。
彼女は43歳の時、父親を亡くしているわけだ。
その時の遺産分配の記事を新聞で見た覚えがある。
確か、彼女は4億円ほど受けていたと思う。
そのような事で、この本がリリースされたと聞いて、
真っ先に読み、且つ同窓の連中にも紹介した。