立夫文庫のブログ

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☆比叡山に開かれた天台思想は、幾多の歴史を刻んで今日に至っております。

            題名:天台思想入門
            整理番号:A-02
            ジャンル:仏教など         
            著者:鎌田 茂雄
            出版社:講談社


内容・感想:
 我れ せめて  外凡の域を望めども 
           俗世に迷い 早や五十路なり
             昭和64年元旦  詠


昭和64年は1月の確か8日の日に
昭和天皇は大量輸血の効も無く崩御され、
平成の年号となったので、この年は図らずも
昭和最後の元旦に相なりました。


外凡とは天台宗に云う正行六度(しょうぎょうろくど)
のうちの、第三段階で、やっと修行の緒に付いた段階を
意味します。


六根を清浄して、俗世の金儲けやら、
すぐにいがみ合う醜い態度などから脱皮して、
せめて外凡位にまで到達したいのですが、
どうも煩悩が我が頭をすぐ支配してしまいます。    
 困ったものです。


天台宗は皆さんご存じのように、8世紀後半、
伝教大師 最澄によって比叡山に開かれた、
中国伝来の仏教の一派であります。


 お山は、本人の意志に反してあらぬ方向に
勢力を拡大した結果、16世紀後半
織田信長に焼討ちにされてしまいました。