☆空海VS最澄の絡みが面白い
題 名:空海の風景 上下巻
整理番号:A-01
ジャンル:仏教など
著 者:司馬遼太郎
出版社:中央公論社
内容・感想:
真言宗の教祖、弘法大師空海の名はあまりにも有名です。
今でも四国や高野山周辺に限らず、日本全国歩いてみて、
彼に関係するものが随分多く残っております。
おそらく他の誰よりも一番多いんじゃないでしょうか。
四国に生まれ、奈良で修行した彼は、
古くから伝わる形式化した奈良六宗などの仏教に
物足りなさを感じ、決死的な思いで遣唐使船に乗って
中国大陸に渡ります。
ライバルの伝教大師最澄は時の政府の加護を受けつつ、
総て権力バックで順調に進んで行くのに、
なぜかいつも空海の後手番を引いてしまいます。
しかし結局はよきライバル同士はお互いに切磋琢磨し合って、
それぞれ高野山と比叡山に開宗することができたのですから
目出度いことです。
今でも奈良の東大寺の大仏殿で毎日あげられているお教は、
何かと言うと、真言宗の中心法典である理趣経だそうですから、
以外に思う人もいるでしょうが、その訳は下巻の108ページに
司馬氏が意味づけているので読んでみたまえ。
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