☆ドーバー海峡を挟んで、産業革命時代のイギリスとフランスのお話
題 名:二都物語
整理番号:D-13
ジャンル:外国文学
読んだ時:平成14年 64才
著 者:ディッケンズ/訳者 長沢英一郎
出版社:講談社
内容・感想:
二都とはドーバー海峡を隔てて、ロンドンとパリーのこと。
時は、正にフランス革命勃発前夜からのお話です。
この辺りの時代をバックに描いたストーリーは、幾多ありますが、
ディッケンズの「二都物語」とか、バロネス・オルツィーの
「紅はこべ」などは、有名です。
僕は、遠藤周作の「マリーアントワネット」から始まって、
その当時の事に興味が湧いて来てます。
ディッケンズはイギリス人だから、ドーバーの北側から見ている訳ですが、
フランスが蜂の巣を突付いたようになっているのを、
温かくイギリス側で保護してるのがなんとも温かみがあって、
いいなあと思います。
一足先に産業革命の時代の大転換期を子供の時に味わったディッケンズは、
労働者階級の貧しい家庭で、ありとあらゆる苦難を経験し、
それらをベースにした小説が主体でしたが、この二都物語は、
そんな彼のテーマからはちょっと異作のように思われます。
D-14の「紅はこべ」も読むこと。
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