☆ 永く平和な江戸時代、麹町の小さなお菓子屋さんの物語。
題 名:亥の子ころころ(いのこ ころころ)
整理番号:B-72
ジャンル:日本文学
読んだ時:令和3年 82才
著 者:西條奈加
出 版 社:講談社(キンドル)
内容・感想:
著者は今年の直木賞作家です。
実はこの令和3年3月4日、私は救急車でお茶の水の順天堂病院に入院し、
腹部大動脈瘤手術を受けました。
最近流行のステントグラフトというカテーテルに依る治療法です。
約一週間ベッドの上で暇が出来たので、奈加さんの本をもう一冊読んで見ようと
思ったのです。
今回のテーマ地は麹町です。
そこに武家筋の治兵衛が、長年諸国を巡って習い覚えた菓子造りの腕を振るって
商なう物語です。
彼には甲斐々々しく働く出戻りの娘お永と、その娘お君がおります。
江戸時代当時、麹町に隣接する番町は、旗本屋敷の土塀がくねくねと並ぶ、
迷路のような界隈でした。・・・・今でこそ一等住宅地ですが。
ある時、治兵衛は腕を怪我して餅が捏ねられなくなります。
そんな時その店先に偶然転がり込んできた菓子職人が雲平です。
順調に回ってた菓子家業に他人が入り、果たしてどう展開して行くのか・・・。
まあ、各地の名物菓子の解説がテーマなので、それほど波乱はない筋では
ありますが・・・。
このブログへのコメントは muragonにログインするか、
SNSアカウントを使用してください。