立夫文庫のブログ

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☆ 私たちのズーッと後の子孫は地球存亡の大変な問題にぶち当たる。・・・そして完全に滅亡していく宿命にある。

題 名:地球・生命の大進化
整理番号:F-18        
ジャンル:学 術
読んだ時:平成 6 年 85才     
著 者:田近英一監修
出版社:新星出版社


 内容・感想:
令和5年初版発刊のこの本は、地球・宇宙に関する最新の情報が
書かれています。
田近先生は現在61歳の現役東大理学部の教授です。


☆     ☆    ☆    ☆


我々の棲む地球は今から46億年前に誕生した。
そして40億年前に最初の生命が誕生した。
生物は奇跡的に数々の天変地異を乗り越えて、46億年後の
現代に至っている。


しかし、人類らしき生物の始まりは僅かに700万年前である。
それが今やこの地球上で一番繁栄している我々人類である。


一方で、人類より前の地球上で一番繁栄していたのは恐竜であった。
恐竜は今から2億年前に発生して1億3千年間も繁栄を続けた。
果たして我々人類は一億年以上も繁栄し続けられるだろうか。


答えは大変おぼつかない。
科学を操ることにより恐竜よりはズーッと危機を凌げるとは思うが、
人類は宿命的に争う性質があるようなので、原子力などの火遊びが過ぎて
取り返しのつかない羽目になるのが恐ろしい。


そもそも地球がハビタブルゾーン下(生存可能環境)でいられるのは
これから9億年後までだそうだ。
その原因は・・・今話題になっている地球温暖化に関係している。
過去の産物の化石燃料をどんどん消費する事に因る二酸化炭素の異常な
増加・・・。
しかしこれは地球上の氷山を溶かす弊害等はあるが、寧ろ二酸化炭素が
地上に無くなる事態が9億年後に来るのが怖い。


それは燃やせる物が無くなるとCO2が無くなり、植物が光合成出来無くなり
酸素の発生が無くなる事態が来ることだ。 
さすれば生物は総て生きられなくなると云うのだ。
それが人間はじめ生物滅亡の最短的原因だと云うのだ。
そして、生物の居なくなった地球が、太陽の巨大化
(今より100倍大きくなり猛烈に熱を出す)により完全に干からびてしまうのが
50億年後の地球の姿である。