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☆ 抗生物質がインフルエンザに効かないってご存じでした???

題 名:坑生物質と人間
整理番号:F-16        
ジャンル:学 術
読んだ時:平成31年 80才    
著 者:山本太郎
出版社:岩波新書


 内容・感想:
あなたは抗生物質がインフルエンザには効かない事を
知っていましたか?
しかし今でも、インフルに罹って町医者に駆け込むと、
何故か抗生物質の薬を処方してくれてます。


また、他にも愕きの実態があります。
家畜に大量の抗生剤が飼料として投与されています。
これは家畜を太らせる為です。
家畜を病気から守るのは副産的な余力程度にしか
考えられていないようです。


この、抗生剤の摂取は人体にとって、太る原因になる
と云う事は、意外と知られていないようなので要注意です。


そもそも人体は無数の細菌叢の巣窟であり、
それら細菌たちの様々な働きにより円滑な体調が
保たれているのです。
抗生物質の乱用的投与は、それら細菌叢の攪乱を
招いているのです。


抗生物質の乱用は、体内に耐性菌を生み出すばかりでなく、
感染症や免疫不良に陥る事になります。
冬の雪道で吹雪に逢うと、前方が全く見えなくなる
ホワイトアウトという現象があります。
そう云う嵌めにならないようにせねばになりません。


よく一般的に善玉菌とか悪玉菌とか言われてます。
これら細菌叢はそもそも胎児が母体内より生まれ出て
来る時から、これから長い人生を送るための
パートナーとして我々の体内に常駐します。


それを阻害する傾向が現代社会にあります。
それは帝王切開の乱用と母乳で乳児を育てない事です。
胎児は出産時、母体の膣内を羊水を飲みながら
この世に出でるのです。
この時母の細菌が児に移植されるのです。


帝王切開ではこの重要な伝達が成され得ない為に
喘息、アレルギー、しいては肥満などの増加傾向に
なっているというのです。


その他、この本は、目から鱗かバラバラ落ちる事が
沢山書かれています。
パンデミックは文明と共に怖ろしさを増して来るのです。
皆さん、如何にして健康的な生活を維持するか・・・
細菌だからと言って馬鹿にしてはいけませんよ。