立夫文庫のブログ

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☆ 中国の大物 張作霖を乗せた列車は爆破された!!!

題 名:「張作霖を殺した男」の実像
整理番号:E-23      
ジャンル:人  伝
読んだ時:令和2年 81才     
著 者:桑田冨三子
出版社:文芸春秋企画出版部
          


 内容・感想:
時は昭和3年6月4日、中国大陸は奉天の郊外で、
中国軍の実力者張作霖(ちょうさくりん)を乗せた列車が
爆破されました。


我々はこの事件の真相を戦後の東京裁判で初めて知る訳ですが、
他の諸々の重要な真相と共に、軍事政府が如何に隠蔽性に
満ちていたか、つくづく思い知らされたものです。


この真相が発表された結果、河本大作元陸軍大佐は大悪人の
レッテルを貼られます。
それ以前までは満州国を守る関東軍の長でしたのに。


この本は何と!! 河本大作の汚名を返上する為に書かれた孫娘の
論白書なのです。
要は単独犯行じゃ無くて、軍部の指令の実行犯だったと云う事。


しかし、しかし、彼女はやはり祖父の過ちを最終的には
認めております。
過日(令和2年)、テレビでつくづくと話しておりました。
やはり結局は、現在の我が国と中国との関係があるので、
筋違いの論駁は良くないと云う事なのでしょうね・・・。