立夫文庫のブログ

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☆私たちの住んでいるこの土地の上に、大昔から様々な人が活躍してたと思うと何とも興味深いと思いますね~。

  題 名:古代史がこんなに面白くなるのか
            整理番号:C-17            
            ジャンル:歴史
      読んだ時:平成27年 77才 
            著 者:千田 稔(監修)
            出版社:洋泉社


 内容・感想:
この限られた日本列島のスペース上に、
地形は少しづつ変化しているとはいえ、
大昔から日本人の我々の先祖が、
活動していたのだと考える時、
それを掘り下げていくと何とも親しみが感じられてきます。


房総半島の由来は、昔々神武天皇に仕えた
天富命(あめのとみのみこと)が、
東国に赴き千葉県の突端の安房の辺りで麻を栽培したら、
とてもよく育ったそうな。


昔、麻の事は「総」と呼ばれておりましたが、
この地一帯をを二つに分けて、
上総(かずさ)、下総(しもうさ)と呼ぶようになり、
その後、安房と総をくっ付けて「房総半島」と
呼ぶこととなったそうです。(102頁)


京都の平安京は桓武天皇が造営した当時は、
朱雀門から羅城門に至る南北をはしる朱雀大路を中心に、
左京と右京に分けられておりましたが、
低湿地帯の右京は徐々に寂れ、
高級官僚は左京に集中するようになりました。


また、大内裏も幾度かの焼失を経て、
左京北東端の現在の京都御苑の位置に移りました。


そして、芥川龍之介の小説のモデルにもなりましたように、
羅城門近辺は魑魅魍魎(ちみもうりょう)の
棲み家と化すのです。(132頁)