立夫文庫のブログ

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☆巨泉のゴルフ談義。ゴルフは運神無くても大丈夫。

            題 名:わがシングルへの道
   整理番号:G-01                  
            ジャンル:その他
      読んだ時:平成12年 62才   
            著 者:大橋巨泉
            出版社:講談社文庫


 内容・感想: 
流し読みをした本です。
私より四つ年上の巨泉。
私が丁度28歳のときゴルフを始め、盛んに陳清波の本を読んで、
ダウンブロー打法を真似していましたが、巨泉も28歳で始めて、
やはり陳に学んでいたようです。
・・・などなど私の履歴によく似ております。


どう見ても運神のよくなさそうな体形の巨泉ですが、
私と違ってるのは好きだと思うとトコトンその道に
のめり込むところでしょうか。
だからゴルフもシングルの域に早々にして達したのでしょう。
好きこそものの上手なれって所でしょう。


巨泉はご存知、遊び人です。
ゴルフは勿論の事、野球を始めとして、競馬、マージャン、
将棋、ボーリング、ダイブ、釣り、ジャズ、読書などなど・・・。
しかし巨泉は、それらを単なる趣味に終わらせないで、
ブラウン管を通じて仕事にしてしまいました。
趣味が実益を兼ねてしまったということ。
私も当時、夜更かししてよく見ていたのが、日テレの
“イレブンPM”で、巨泉のタレントとしての人気は
この番組以降急上昇したものです。


話をゴルフに戻しましょう。
ビギナーからの上達の過程というものは、
誰でも同じなんだなぁと思わせられました。



84頁を参照下さい。
「いざ一番ティーに立つと、OBのことばかり考えて、
ルックアップで大トップ。
二打目がスライスしてOB。 しきりに昨日の練習場のことを
思い出して打とうとするのですが、コースでは思い通りには
なかなかいかない。
グリッブも解らなくなるし、スタンスも不安定。
逆に一打目がうまく飛んだ日は、何をやっても、うまくいき、
長いパットがスルスルと入ったりして、好スコアが飛び出す。
これが平均的ビギナーのゴルフであろう・・・」


巨泉が初めてプロにレッスンを受けた話では、
参考になることを書いています。
横浜カンツリーの10番ホールサイドのラフで、
特訓を受けたのですが、スタンスとグリップをスクエアに
させられた上で、インパクトのあと右腕が伸びたところで
止めるように、つまりハーフショットの練習を
7番アイアンで何回もさせられた・・・とあります。


とかくアマチュアは、親の仇を討つようにものすごい力と
ぎょうそう形相で、クラブを振り回すけど、この「右腕伸びでストップ」の
練習をすると、適度に力みが抜けてよい結果が得られると
思われます。


彼は現在、日本を脱出してカナダに永住するつもりで
住んでいますが、しこたま稼いでパッと第一線を退き、
若いかみさんと二人で、好きなゴルフなどやりながら
早くも余生を楽しんでいるようです。